ズィウン先生の脅しに、不機嫌そうに眉を寄せる者、気を引き締める者、 鋭い視線を怖がる者と反応は色々だ。 (誰がどんな性格なのか、よく分かる) 手っ取り早く生徒の性格を把握するために、ズィウン先生はわざと挑発するようなことを言ったのだろう。 (貴族なら仮面をかぶるのは得意なんじゃないの。顔に出すぎ。 …仮面はどこかに置いてきてしまったのだろうか) ーーそれから、魔法の訓練場。職員室。二、三年生の教室。などなど、いろんな場所を回った。