そういった二人にサフィは安心したように微笑む。

最後に抱擁を交わし、サフィは馬車に乗り込んだ。

「バイバイ」


父様と母様に寄り添われながら、馬車が見えなくなるまで見送る。

「サフィさんは本当に素敵な方ね」

「うん。私の大切な第二の母様だよ」


(命の恩人でもある、大切な家族)