「い、いえ。あっ、あの、そ、そんな…、当然のことをしたまでというか…」 サフィの動揺は最高潮に達した。 「あなたには、感謝してもしきれない。何かお礼をさせてほしい」 「できるだけのことはしますわ」 「えっ、えっと。…で、では、施設に少しでいいのでご寄付をいただけると」 遠慮がちにサフィ言った願いは、容易いことだった。 「よし、ではすぐにでも振り込めるようにしておこう」 「それだけでいいのですか?ほかにも何かあれば…」