そこに、父様と母様が現れる。 サフィは慌てて礼を取る。 「あぁ、気にしないで楽にしてくれ」 「わたくしたちはお礼を言いに来たんですの」 「お、お礼、ですか?」 国王と王妃を前にして楽になんてできるはずはなく、サフィは戸惑っている。 「ネロリナを保護して、ここまで育ててくださって心から感謝します」 「こうして再会できたのも、サフィさんのおかげですわ。感謝申し上げます」