「そうだよ」 サフィは、ネロリナの顔を触ったりしながら本物かどうかを確かめる。 ついてきたカーラや騎士が少し眉を寄せるが、それを宥める。 「あぁ、ルージュッ」 痛いくらいに抱きしめられる。 何度このぬくもりに触れて、救われたことか。 「どうして言ってくれなかったの?王女かもしれないって」 「サフィは優しいから、協力するって言うでしょう?」