「いえいえ、私は何も」 その後もたくさんの貴族に声を掛けられ、挨拶を済ませていく。 「…ネロ、そろそろダンスの時間だよ」 「はい」 まずはアル兄様と踊り、その後はクフォ兄様と。 クフォ兄様とのダンスが終わると、独身の貴族たちに囲まれる。 「王女殿下、是非次は私と踊りましょう」 「いえっ、是非僕と」