(マリス、あなたの両親は確かにあなたのことを愛して、悲しんでいたんだよ)

ーー(そうだね)

(家族のこと、好き?)

ーー(もちろんっ、大好きっ。

私を見てくれなくなったのは悲しかったけど、それでも、私の家族だもんっ)

(そっか。これからは、あなたのことだけを見てくれるよ。…幸せにね)

ーー(うんっ。…今まで、苦しめてごめんなさい。私の代わりをさせてごめんなさい。

そして五年間、パパとママを支えてくれてありがとう)

(どういたしまして。…バイバイ、マリス)