もっと早く、マリスの亡骸に触れるべきだった。 その手に触れて、涙を零すべきだった。 「ごめんねっ…っ、マリス…っ」 「ごめっ…、ごめんねっ…」 床に頭を擦り付けるようにして、愛する娘に謝り続ける二人。 それからは、二人の懺悔を聞きながら裁判は進んだ。 「…これにて、終了とさせていただきます」