「うるさいわねっ。私たち家族の再会を邪魔しないでっ」 「マリス、俺たちの可愛いマリー。どうしてそんな髪色なんだ」 「瞳も変えて…。あぁそっか、私たちとかくれんぼがしたかったのね」 「そういうことか…。色を変えたって、俺たちの目はごまかせないぞ」 「そうよ、親だもの。わかるに決まってるでしょ?」 「早く元に戻りなさい。また家族三人、一緒に暮らそう」 ネロリナは、静かに二人を見る。 家族はそんなネロリナを心配そうに見つめる。