これしか、生きる希望を見出せなかった。 「ネロ…っ」 「店主のおじいさんの所にしばらく通ってたんです。王女のことについて聞くために。 …そして、亡くなる前日にこのクリスタル板をくれました」 ネロリナは、クリスタル板に映る自分をなぞる。 「それから、たくさんの情報を集めました。 …それで、第二王子が私の二歳上で、いずれはローズ・ティアラ学園に入学することを知りました」 自分も入学すれば、一年だけでも一緒にいられる。