ーー「サフィは私を施設においてくれた。新しい名前も、ルージュと名付けてくれた」
「ネロ…」
隣のアルフェンが背中をさすったり、手を握ってくれたりする。
ネロリナがランベルト王国に帰ってきたのは、
奇しくも捜索を打ち切った、わずか一週間後のことだった。
「一年くらいは、ただボーっと過ごしてた。でもある日、施設の近くの雑貨屋に行ったの。
そこで、店内の片隅でこれを見つけて…」
手が光って、それが収まるとネロリナの手に握られていたのは
国王一家の姿が映された、一枚のクリスタル板だった。
「それって…」



