ーー「ん…」 目を開けるとそこは、どこか見覚えのある場所だった。 「ネロ?…よかった、目を覚ましたのね」 ベッドのそばにいたのは、王妃(母)様だった。 「ずっと、そばにいたんですか?」 「えぇ、心配だったのもあるんだけど…。またネロがいなくなっちゃうんじゃないかと怖くて」 「…そう、ですか。あの、ここは…?」