「ネロ!?」

ネロリナはそのまま意識を失った。


ーー「かあさまっ、みてみてっ。お花を摘んできたの。かあさまにあげるっ」

椅子に座って本を読んでいた母に、幼いネロリナが花を渡す。

「あら、ありがとう。大事にするわね」

そこへ、父と兄二人も寄ってきた。

「みんなにもあげるっ。きれいでしょー?」