カーラも遠くから踊る二人を見つめている。 「…ルージュ」 突然名前を呼び捨てにされる。 「お前は学園でまだ学ぶべきことがあるだろう」 カーラから聞いたのだろうか。 ルージュが学園をやめるつもりであることを。 「…もう十分、普通じゃできない体験もできましたし。私はただの平民ですから、相応しい生活に戻ります」 「やめるな。目の届く場所に居ろ」