「よく来てくれたな。ルージュ嬢」 「クフォード殿下、この度は学園のご卒業おめでとうございます」 「顔を上げてくれ」 顔を上げると、周りがざわざわとしていた。 (あぁ、王子二人と面識があるからか) しかも二人がわざわざ自分から足を向けていたのだから、驚きも二倍だろう。 そこで、音楽隊が音楽を奏で始めた。