すると、リィラがこちらに向かって来るのが見えた。 ルージュは少し身構える。 「…話すのは久しぶりだね」 「そうですね」 「あなたが来るらしいと聞いた時は、驚いたわ」 「でしょうね。…私自身も来ることになるとは思ってなかったですから」 「そう…」 すると、リィラはルージュの耳元に顔を近づける。