カーラが先に降りて、降りるのに手を貸してくれる。 不慣れなドレス。転ばないように気を付けなければいけない。 「立派だね…」 近くで見る王城は、迫力満点だった。 白と金で統一され、見る者を圧倒させる。 着飾った紳士淑女が優雅に、城の前にある大階段から中へと入っていく。 「ルージュ様は、クフォード殿下が用意した個室で待っていただきます」 「分かった」