18歳で王城のメイドとなったカーラ。 不慣れな王城で一所懸命働いていた時、ふと廊下の窓から中庭を見た時だった。 そこには3歳になったばかりの、この国唯一の王女様がいた。 その方の笑顔を見た瞬間、雷に打たれたように固まってしまった。 疲れも何もかも吹っ飛んだ。 いつかあの方にお仕えしたい、と思っていたのに…。 ーー王女様は、姿を消してしまった。