「もう、学園にいる意味がなくなるからかな」 「…クフォード殿下ですか」 「そう。殿下がいなくなったら、もう学園にいる意味はない」 「…ルージュ様は、その、恋愛的に殿下のことが好きなわけではないですよね?」 「違うよ」 「ならば、なぜ…」 「それは答えられないな」 窓の外を見ていた視線をカーラに移す。