でも、この馬車に乗る以外に選択肢はないので乗るしかない。 向かいにカーラが座り、馬車が動き出す。 「…ルージュ様は、学園をやめるおつもりなんですか?」 カーラが唐突にそんなことを聞いてくる。 多分最近のルージュの雰囲気から何となく悟ったのだろう。 もうここまで来たら、嘘をつく必要もないだろう。 「まぁね。そのつもりだよ」 「っ…、なぜですか?」