靴はあまり高くない赤いヒール。 つま先の部分には小さな赤いバラがたくさん飾られている。 完成した姿はまさに別人だった。 「ルージュ様、とてもお綺麗ですっ」 カーラが普段のクールな顔とは打って変わって、頬を紅潮させてルージュを見つめる。 「私は女性を美しく着飾ることが大好きなのですっ」 「そ、そうなんだ…」 ここにきてカーラの新たな顔を発見してしまった。