「私、ドレスとか持ってないですし。挨拶の仕方とかも分からないので」 貴族は礼儀が重んじられる。 カーテシーも碌にできなければ、ルージュを招待したクフォードまで嗤われることになる。 「ドレスやアクセサリーは俺が用意する。作法についてはカーラが教えてくれる。 だから、是非とも来てくれ」 「…分かりました、喜んでお受けいたします」 クフォードは安心したように笑い、キースとレーウィスも喜んでくれた。 (これが、本当の最後)