王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます



父親の言葉を信じ切って、それ以外を見ないようにした。

「ちゃんと周りの声に耳を傾けてみるといいですよ。視野が広がりますから」

(まぁ、もう現実を見ざるを得ない状況だけど)


レイチェルは、俯いて溢れる涙を拭いている。

「…私は、今からでも変われるかしら?」

「変わろうとしている時点で、変われてると思いますよ」

「そう、かしら」