決定的な言葉は誰も言わなかったが、誰もが心の中で思っただろう。 少なくとも、シュレイン公爵の死刑は決定していると言ってもいい。 後は、家族についてだが… 「ねぇ、あれって…」 食堂の入り口が騒がしくなった。 振り向こうとしたら、目の前に手を振り上げたレイチェルがいた。 とっさに体を捩り、それを回避する。