「…なら、一旦は私がもらっておくわ。 でも、学園を卒業した暁にはあなたに受け取ってもらうからね」 「…そう、ですね」 そんな未来はこないけど。 フォルテ先生はそれで納得したようだ。 そして、一週間後。 王城にシュレイン公爵の悪事の証拠となる書類を届け、数日後。 学園内はシュレイン公爵家の話題で、持ち切りになった。