「ルージュちゃんっ」 声を掛けてきたのは、温室でお茶をしたっきり姿を見かけなかったフォルテ先生だった。 「ちょっといいかしら。話したいことがあるの」 空き教室に入ると、フォルテ先生は真っ先に頭を下げた。 「ありがとう。あなたのおかげで、あいつを捕まえることができたわ」 本当にありがとうと、何度も頭を下げる。 「あの、頭を上げてください。私は居場所を教えただけですから」