「…ん?ルージュちゃん、それ誰からもらったの?」 状況が分からず、ただ不思議そうにしていたルシアンの表情が ルージュの手元に目を止めると、一気に固くなる。 「これは…」 キースの方に視線を送ると、ルシアンはすぐに察したようだ。 レーウィスもキースに、鋭い視線を送っている。 「抜け駆けってことですか」 「ふんっ、君たちが呑気すぎるんじゃない?」