自分が誘拐された子供だと知って、逃げて、施設に拾われて、 そして本当の家族と自分を知りたくなって、 一つの可能性を見つけて、追いかけて…。 気づいたら、ここ(学園)にいる。 すべて当たり前で、家族を見つけたいのも知りたいのも当然のことだと思う。 自分はそういう運命なのだ…。 (見苦しく彷徨ってるのがお似合いなんだろう) 周りでコソコソ陰口をたたかれながら、 ズィウン先生の後ろでルージュは自嘲の笑みをこぼし、静かに後をついていく。