「なにそれ。好きな人にアピールもできない臆病者に言われたくないよ」 「なんだと?」 「あの、二人とも落ち着いてください」 今にも掴みかかりそうな雰囲気を漂わせている二人に、慌てて声をかける。 そこに、欠伸をしながらルシアンまでもが近づいて来る。 「あれ~?どうしたんすか?」 「…別に」 キースはレーウィスから視線を逸らし、そっぽを向く。