手を放そうとするも、ギュッと握られてそういわれてしまえば何も言えない。 これはあくまで人混みが多いからであって、決して恋人だからではない。 私たちは恋人じゃない。 「ここだよ」 たどり着いたお店は、看板に魔物の魔石を多く使って お店の名を引き立たせ、武具などに魔石を埋め込むこともできるようだ。 「…これはこれは、キース様。ようこそいらっしゃいました」 「あぁ、久しぶり」 「さぁ、どうぞ中へ」