「でも…」 その卒業を迎えたら、私はいなくなるんだけど…。 「お願いっ、チャンスが欲しいんだ」 「…分かりました」 「ほんと?やったーっ」 両手を挙げて、喜ぶルシアン。 もし好きになったとしても、ルシアンの気持ちには応えられないだろうけど。 こんなにひどい私でも、許して。