王子な兄(仮)に出会ったら過保護になってめっちゃ構ってきます



(見つけた)

瞑っていた目を開ける。

上を向いていた顔をフォルテ先生に向けて声をかける。


「いましたよ。人殺しが」

「ほ、本当?」

空気が軽くなったのを感じて、体から力を抜く。

「ここから北に位置する帝国にいますよ」

町の名前や、巣にしている宿の名前を紙に書いていく。