「何のことかは知りませんが…、皆さんは大人しくしておいた方がいいのでは?」 ルージュが、いつになく挑戦的な口調で言うのでクラス全体がどよめく。 「ど、どういうことよ」 「会話を聞かれていた。すなわち、あなたたちがどんな会話をして何をしたかを知られているってことです。 記録していて今もそれを持っている、かもしれない」 「っ…、そ、そんなこと」 「ないとは限りません」