そう言うと、その子は目に涙を浮かべ頭を下げた。

「ありがとう…っ」


寮の部屋に帰ると、レイチェルの居場所を確認する。

今は、学園内にある温室でお茶をしているようだ。


一応、声を拾ってみる。

『なんなのよ、あいつはっ。どうして無傷なのよ?!』

案の定、ヒステリックに叫んでいた。