ー次の日ー

「あ、あのっ」

授業が終わり、一人、窓の外を眺めていたら声をかけられた。

ルージュに声をかけてくるのは、レイチェルに睨まれるも同然。

(それなのに声をかけてきたってことは、嫌がらせをするためかな)

「なんでしょう」

「その、い、今まで、ご、ごめんなさいっ」

「えっ…」

授業後、人が少なくなったとはいえ完全にいなくなったわけではない。

それにもかかわらず、ルージュに頭を下げ謝罪している。