顔を見ると眉間に深い皺を寄せ、目を閉じ怒りに耐えているように見えた。 「あっ、ご、ごめん」 「失礼しました」 「…ふぅ、ルージュ嬢には少しあの子の話をしたんだ。だから気にしてくれてるだけだろう」 部屋の温度が下がっていたが、クフォードが表情を和らげたことで元に戻った。 「そうでしたか…」 「ごめんね、ルージュちゃん」 (私が兄のように慕ってるって言われて不快だったかな) 「別に、私は…」