「そんなくっだらない奴らのために、君が苦しむなんておかしいよ」 「…別に苦しんでません」 現に何も被害は受けていない。 すべて魔法でカバーできる。 「でも、嫌がらせはされてるんだね?」 「…魔法でカバーしきれるものは嫌がらせとは言いません」 「ルージュちゃん、ずっと気になってたんだけど…。僕たちのこと嫌い?」 「はい?」 突然、キースが寂しげな顔になって問いかけてくる。 急すぎて訳が分からない。