手を目の前で合わせながら、申し訳なさそうに話す。

「別にいいんですが、何の用でしょう」

「さぁ、俺も詳しくは聞いてないけど…。悪い話ではないと思うよ」

「はぁ、そうですか」

案内されたのは生徒会室だった。

ルシアンがノックをして、入室の許可をとる。

「失礼しまーす。ルージュちゃんをお連れしましたー」

「悪いな、急に。そこのソファに座ってくれ。カーラ、準備を」

「はい。…ルージュ様、今日はコーヒーと紅茶どちらにいたしましょう」