「…どういう意味ですか」 「そのままの意味よ。あなたからは常人ではない雰囲気がするの。なのに普通の人のふりをしようとしてる。 その理由と、本当の正体を知りたいの」 「…私は普通ですよ、ちょっと魔力が多いだけで」 「ふぅん…」 人差し指を顎に当て、少し眉間に皺を寄せる。 「全然納得してなさそうですね。そんなに気になるなら、自分で調べてみたらいかがですか」 「…ふふっ、もう調べたわ。でもお手上げ。あらゆる伝手を使って調べたのに、ね」 フォルテ先生は両手をうえに上げ、お手上げと表す。