「あぁ、ルージュ嬢。こいつはルシアン・ジェグアー。男爵家の嫡男だ」

「あのルージュ嬢ですか。新入生代表を…」

「おっと、ルシアン。ここでそれは、な」

ルシアンの言葉をクフォードが途中で遮ったものの、言わんとすることは分かった。

(何で知ってるの、辞退したこと)

「あっ、すいませんっ」

「すまないな、こいつは生徒会の役員でもあるから」

(納得)