「ふんっ、おれが女なんかに負けるわけねぇ」 生徒の一人が強気な発言をすると、先生の目が少し光ったように見えた。 「…あら、随分と自信があるのね。なら、あなたから受けてみる?」 「あぁ、俺が強いってことを知らしめてやる」 ーー結果。惨敗。 「…っ。くっそ」 悔しそうに床を叩く。 その手にはすでに剣は握られていなかった。 目の前で大した攻撃もできずに終わった男子生徒を見て、他の生徒の不安は一気に跳ね上がる。