「っ…」 いつの間にか寝てしまっていたらしい。 何も見えない場所で歩き疲れてしゃがみこんで…、よく見る夢。 助けを求めたって、誰も答えてはくれないのに…。 自分で誰も近寄らないよう、頼らないようにって選んだ。 それでいいって決めた。 (全然、つらくなんてない) 不安なんて、感じている暇はないんだから。 「着替えないと…」 今日中に王都に着く。 学園は王都の中心にあって、王城にも近い。 ーーしばらく馬車揺られ、王都にたどり着いた。