だが本人は、特に落ち込んだ様子もなく終わったことにホッとしていた。 「…じゃあ、次~」 ーーそして、最後はルージュとなった。 「ではっ、最後っ。ルージュちゃんっ」 (…?なんで私の名前。他の人は『君』で、統一していたのに) 内心、首をかしげながらも位置に着く。 息を深く吸い、体から力を抜いてから…ーー 「…わぁお、パーフェクトっ」 フォルテ先生はパチパチと拍手を送ってくれる。