「…ああ、なるほど。分かった、2人だけの秘密ね!」
“お揃い”という言葉が、やけに嬉しくて。
0823番がドアを閉める直前、
「お揃い、嬉しいね!」
と、私は呼びかけた。
「……はい、とても!」
驚いた様な顔をした0823番はドアを閉める直前、はち切れんばかりの笑顔を浮かべてくれた。
0823番がスマホを持ってきてくれたあの日から、私の生活は劇的に変化した。
今の正確な時間が分かるし、暇な時は写真を撮って遊べる。
「…そうだ、0114番様。あと1つ、教えたい事があるのですが」
数日後、お昼ご飯にお茶漬けを食べている私に、キャベツと人参のみのサラダを食べていた0823番が唐突に口を開いた。
「ん?」
言葉の意味がよく分からずに首を傾げると、
「スマホの事です、少し操作させて下さい。…こちらのボタンを押して、左下の“緊急”と書かれたボタンを押すと」
そう言いながら彼女は私のスマホを弄り、0から9の数字が書かれた画面を出した。
「この画面のこの数字を押して、右下のボタンを押して頂くと、外部と電話をする事が出来ます」
「へー…」
電話の意味を何故か知っていた私は、こくこくと頷いた。
「……それでですね、0114番様」
そこで、0823番は声を潜めた。
“お揃い”という言葉が、やけに嬉しくて。
0823番がドアを閉める直前、
「お揃い、嬉しいね!」
と、私は呼びかけた。
「……はい、とても!」
驚いた様な顔をした0823番はドアを閉める直前、はち切れんばかりの笑顔を浮かべてくれた。
0823番がスマホを持ってきてくれたあの日から、私の生活は劇的に変化した。
今の正確な時間が分かるし、暇な時は写真を撮って遊べる。
「…そうだ、0114番様。あと1つ、教えたい事があるのですが」
数日後、お昼ご飯にお茶漬けを食べている私に、キャベツと人参のみのサラダを食べていた0823番が唐突に口を開いた。
「ん?」
言葉の意味がよく分からずに首を傾げると、
「スマホの事です、少し操作させて下さい。…こちらのボタンを押して、左下の“緊急”と書かれたボタンを押すと」
そう言いながら彼女は私のスマホを弄り、0から9の数字が書かれた画面を出した。
「この画面のこの数字を押して、右下のボタンを押して頂くと、外部と電話をする事が出来ます」
「へー…」
電話の意味を何故か知っていた私は、こくこくと頷いた。
「……それでですね、0114番様」
そこで、0823番は声を潜めた。



