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以前隣に暮らしていた家族は引っ越してきてから一週間くらいで妙な行動を取るようになっていた。
夜中の2時過ぎ。
突然の大きな音でくるみは飛び起きた。
暗い部屋の中、ベッドの上で何事かと頭を回転させる。
そうしている間に両親と聡子も起きてきたとうで、家の中でドアの開閉音が聞こえてきた。
リビングへ向かうと3人が集合していて、大きな窓から隣の家の様子を伺っていた。
「なんの音?」
聞きながらみんなと同じように窓へ向かう。
「音楽を流し始めたみたい」
母親が頬に手を当ててため息混じりに答えた。
窓に近づいてみるとその音は更に大きくなり、今流行の曲が流れているのだとわかった。
「なんでこんな時間に?」
聡子は険しい表情で腕組みをする。
隣人への怒りがそのまま顔に出ている。
「わからん。あまりに続くようなら注意しないとな」
父親はそう言いながらも今日はなにもするつもりはないようで、寝室へと戻っていってしまった。
それを合図にくるみたちもそれぞれに部屋に戻っていく。
しかし隣の家から聞こえてくる音楽は朝までなり続けていたのだった。
以前隣に暮らしていた家族は引っ越してきてから一週間くらいで妙な行動を取るようになっていた。
夜中の2時過ぎ。
突然の大きな音でくるみは飛び起きた。
暗い部屋の中、ベッドの上で何事かと頭を回転させる。
そうしている間に両親と聡子も起きてきたとうで、家の中でドアの開閉音が聞こえてきた。
リビングへ向かうと3人が集合していて、大きな窓から隣の家の様子を伺っていた。
「なんの音?」
聞きながらみんなと同じように窓へ向かう。
「音楽を流し始めたみたい」
母親が頬に手を当ててため息混じりに答えた。
窓に近づいてみるとその音は更に大きくなり、今流行の曲が流れているのだとわかった。
「なんでこんな時間に?」
聡子は険しい表情で腕組みをする。
隣人への怒りがそのまま顔に出ている。
「わからん。あまりに続くようなら注意しないとな」
父親はそう言いながらも今日はなにもするつもりはないようで、寝室へと戻っていってしまった。
それを合図にくるみたちもそれぞれに部屋に戻っていく。
しかし隣の家から聞こえてくる音楽は朝までなり続けていたのだった。



