狂った隣人たち

1時間ほど祐次が戻ってくるのを待っていたくるみだけれど、一向に戻ってくる気配はない。


祐次の家からは話し声も怒号も聞こえてこなくて、どういう状況かわからないままだ。


メッセージを送ってみたけれど祐次のスマホは部屋に置き去りにされているようで、既読もつかなかった。


真っ暗になった町を見て、くるみはため息を吐きつつ窓を閉めてベッドにもぐりこんだのだった。