信じられない光景にくるみは口を半分あけた状態で唖然としてしまった。
「どうかした?」
当の祐次はまだなにも思い出さないようで、驚いた顔のまま黙り込んでしまったくるみに首をかしげている。
あの時、くるみはちゃんと祐次にお礼を言うことができなかった。
2人が喧嘩を始めたことに気がついた先生が駆けつけていて大騒動となり、そんな暇はなかったのだ。
だけど、今目の前にいるその人と、幼い日正義のヒーローだった彼の姿は完全に一致した。
「祐次くん……!」
くるみは思わず声に出していた。
「え? どうして俺の名前……」
キョトンとしている祐次に答えることもなく、くるみは慌てて外へ駆け出した。
隣の家のチャイムを鳴らす前に祐次が出てくる。
これだけの至近距離で見てみると、やっぱりあの時の子で間違いないようだ。
玄関横の表札を見て見るとすでに大神という苗字も出ている。
それで確信したくるみは嬉しくなって微笑んだ。
「君、どうして俺の名前を知ってるの?」
「どうかした?」
当の祐次はまだなにも思い出さないようで、驚いた顔のまま黙り込んでしまったくるみに首をかしげている。
あの時、くるみはちゃんと祐次にお礼を言うことができなかった。
2人が喧嘩を始めたことに気がついた先生が駆けつけていて大騒動となり、そんな暇はなかったのだ。
だけど、今目の前にいるその人と、幼い日正義のヒーローだった彼の姿は完全に一致した。
「祐次くん……!」
くるみは思わず声に出していた。
「え? どうして俺の名前……」
キョトンとしている祐次に答えることもなく、くるみは慌てて外へ駆け出した。
隣の家のチャイムを鳴らす前に祐次が出てくる。
これだけの至近距離で見てみると、やっぱりあの時の子で間違いないようだ。
玄関横の表札を見て見るとすでに大神という苗字も出ている。
それで確信したくるみは嬉しくなって微笑んだ。
「君、どうして俺の名前を知ってるの?」



