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夕方になると友人からメッセージが届いた。


《旭:今日出られるんだろ?》


旭とは小学校からの腐れ縁で、メッセージを見た瞬間顔がほころぶのを感じた。


ちょうど部屋の掃除が終わって休憩していたところだった。


「今日、友達と外で食べてくるから」


コンビニへ買出しへ向かおうとしていた両親へ向けて声をかける。


友人たちはすでに集まって、準備をしてくれているみたいだ。


「あらそうなの? じゃあ弘人もコンビニまで一緒に行きましょう」


コンビニまでの行きかえりといえど、小学生を家にひとりにしておくのが心元ないようで、母親が声をかける。


しかし弘人はなにもなくなった床に座り込んでポータブルゲームをしている。


「おい弘人、コンビニに行くんだって」


「俺行かない」


また我がままが始まった。


昼間と同じように無理矢理抱っこしてやろうかと思って両手を伸ばすが、体を背けられてしまった。


ちょうどゲーム画面が見える形になり、祐次は瞬きをする。