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机に座っていてもついボーっとした時間が長くなってしまう。
「くるみ、次移動教室だよ?」
友人のリオに言われて我に返ると、クラスメートたちはみんな教室を出てしまっていた。
横の席の祐次もいつの間にかいなくなっている。
慌てて教科書と筆記用具を手に席を立つ。
「大丈夫? なんか最近疲れてない?」
歩きながら心配そうに顔をよせてくる。
「大丈夫だよ。ちょっと、考え事をしてただけだから」
「もしかしてあいつらのこと? まだなにか嫌がらせされてる?」
リオのいうあいつらとは、一度机にラクガキをしてきた3人組のことだ。
あの子たちはまだ祐次のことを諦めていないみたいだ。
「ううん、大丈夫だよ」
くるみは笑顔で返事をした。
実際に祐次が堂々と発言してくれたおかげで、表立ったイヤガラセは受けていない。
時々嫌な視線を感じることはあるけれど、そのくらいだった。
「そっか。なにかあったらちゃんと言ってよ? 私たちは友達なんだから」
リオはくるみの腕に自分の腕をからめてスキップをしはじめる。
そんなリオにくるみはホッと息を吐き出して、同じようにスキップしてみせたのだった。
机に座っていてもついボーっとした時間が長くなってしまう。
「くるみ、次移動教室だよ?」
友人のリオに言われて我に返ると、クラスメートたちはみんな教室を出てしまっていた。
横の席の祐次もいつの間にかいなくなっている。
慌てて教科書と筆記用具を手に席を立つ。
「大丈夫? なんか最近疲れてない?」
歩きながら心配そうに顔をよせてくる。
「大丈夫だよ。ちょっと、考え事をしてただけだから」
「もしかしてあいつらのこと? まだなにか嫌がらせされてる?」
リオのいうあいつらとは、一度机にラクガキをしてきた3人組のことだ。
あの子たちはまだ祐次のことを諦めていないみたいだ。
「ううん、大丈夫だよ」
くるみは笑顔で返事をした。
実際に祐次が堂々と発言してくれたおかげで、表立ったイヤガラセは受けていない。
時々嫌な視線を感じることはあるけれど、そのくらいだった。
「そっか。なにかあったらちゃんと言ってよ? 私たちは友達なんだから」
リオはくるみの腕に自分の腕をからめてスキップをしはじめる。
そんなリオにくるみはホッと息を吐き出して、同じようにスキップしてみせたのだった。



