シャッターを開けながら感謝を述べる。

「でも羽巣さん、学生は取りたくないって言ってたの、大竹さんから聞いてます」
「う……前に痛い思いをしたので」
「まー合う合わないはありますからね」

松田くんは自転車に鍵を挿しながら言った。

寛容だ。
確かに、うちが嫌になったけど言い出せなかったのかも。
この前の学生の子も、慌ててたから連絡が出来なかったのかも。

「でも連絡しないで辞めるのも来ないのも人間として最低ですけどね!」
「松田くん……白石さんと良い勝負」
「何のですか?」

あはは、と笑って誤魔化す。そのバッサリ具合が、とは言えなかった。